みなさんこんにちは、最近哲学に興味を持ち、哲学入門書を読み漁りました。今回はその中でもオススメな哲学書を紹介していきたいと思います。今回紹介する本のうちいくつかはKindle unlimitedで読むことができます。
Contents
史上最強の哲学入門
結論からいうとこれから紹介する哲学の入門書の中で何での一番のおすすめはこの本、史上最強の哲学入門です。まず、この無骨な老人の表紙が目を引きます。なんでも、バキの作者、板垣恵介先生の書きおろしだそう。そう、この本の内容を一言でいうならば、「バキ」です。著者の飲茶先生は執筆依頼の「哲学初心者や、哲学を学ぼうとして何度も挫折した人向けに、30人ぐらいの哲学者を一人一人紹介していくような気軽に読める入門書を書いてほしい」ここで、筆者は何が足りなかったのかを考えます。
「バキ」分が足りない!史上最高の真理を知りたいか!「哲学者入場!」
「おおおおおおおおお!」
ここからの格闘漫画にありがちな選手紹介で、わたしの心はがっちりと、つかまれ本書にのめりこんでいきます。共産主義の妖怪マルクスは語呂が良すぎる。内容は自分の哲学が真理だと主張する哲学者が、自分の説がいかに最強なのかを説いていくといった内容。各章(ラウンド)でテーマが設定されており、真理、国家、神様、存在、それぞれ4つの真理をテーマに各哲学者たちの論が展開されます。哲学者たちの言い回しと作者の解説が軽快で、スラスラと読み進めることができます。ただ、ところどころ初心者には難しい部分もあると思いますが、とりあえず立ち止まらずに読んで、哲学者っていろんな考え方をもっているんだなぁ。ちょっと興味でてきた、くらいでほかの入門書にいってもらうと、哲学にどんどんのめりこんでいくと思います。本当に最初に読む哲学書としては最適です。
大論争哲学バトル
こちらは冒頭で紹介された、史上最強の哲学入門とあわせて買うととても面白いです。さっきの「バキ」成分の残った哲学者たちを想像しながら、読むとなおいっそう楽しめます。さっきは哲学者の前の哲学者の考えに反論するという、一人主張であったのに対し、こちらは様々な哲学的達が哲学的命題について、時代を超えて討論をくみかわしています。なるほどこの哲学者と哲学者はこっち側の主張なのか、時代、地域が違っても、この命題に関しては考え方が似ているな。この二人の論争は面白そう、など見所満載です。格差、殺人、少年法、人間の本質、戦争、歴史、幸福、自由、神。現代でもなかなか答えのでない命題を哲学者が熱く論議をかわします。議長にソクラテスを据えているのも、非常にポイント高いです。時代を超えて様々な命題を語り合っている哲学者たちをみていると、タイムマシンがあって哲学者たちを引き合わせたらこんな感じなのかなぁ、とちょっとしみじみしてしまいます。
ゾンビの哲学に救われた僕はくそったれな世界をもう一度生きることにした【Kindle Unlimited】
これはめちゃくちゃおすすめします。「哲学」の面白さをコメディ全開で
冴えない大学生の主人公「ヒロ」が古代ギリシア生まれの哲学者ゾンビ先生から哲学を学び成長していく物語です。
ゾンビ先生は本当にゾンビで人間を食べながら哲学をしています(笑)、過去の様々な哲学者とも顔見知りという設定で、これもほかの哲学入門書にはみられない面白い点です。現代の若者が直面する哲学的な命題をストーリーを交えながらわかりやすく説明してくれます。哲学の入門書というジャンルでも、哲学を説明しようとすると、内容が少し難しいものになりがちですが、ストーリー仕立てで、説明をしてくれるので、中高生でも読める内容なんじゃあないでしょうか。小学生でも全然読めそうですが、少しグロテスクな描写もあるので、12禁くらい?(でも最近の小学生もっとすごいの見るか?)
物語としてもとても秀逸で、主人公の精神的な成長を見ることができ、最後の結末には作品全体のコメディ要素は一体どこへ?といった感じでとても面白く刺激的な本でした。
てつがくフレンズ【Kindle Unlimited】
「フィロソフィー学園」で少女化した「哲学フレンズ」が古今東西から集まっていた。史上最強の哲学入門を書いた飲茶先生の本です。飲茶先生は哲学の解説書をたくさんだされていますが、これもまた、異色な本です。内容はかなり読みやすく、少女化(女体化?)された哲学者たちの学園コメディ。メインは古代の哲学者たちです。個々の思想を元にキャラ付けされており、非常にわかりやすく、今回紹介する哲学の入門書の中でいちばんわかりやすいものとなっていると思います。哲学って難しそうと思っている方のには非常にお勧めです。
超訳 哲学者入門【Kindle Unlimited】
こちらは時代背景も加味しがら、哲学者を順番に網羅してきたいという方におすすめの一冊です。挿絵も可愛くてセンスがあり、また、解説も非常にわかりやすいです。こちらは、目次で飛ばしたりせずに、順番にじっくり読んでいくと哲学者を順番に網羅的に学べるのでお勧めです。また、毎回、練習問題があり、こんな考え方をしている現代人がいるけど、今回の哲学者の思想から考えると何が正しい?といったかたちで、考えさせてから、しっかりと解答解説をする、という形で、より思想の内容の理解が深まります。
ビジネスエリートのためのリベラルアーツ哲学
ビジネスエリートのためのリベラルアーツ哲学
各論さまざまな哲学者を2ページに凝縮し、紹介しています。2ページに凝縮されているので一と通り学習したあとに復習として読むと面白い。サクッと読むことができる。また、導入部、概論部においても哲学とは何か、現代人が哲学を学ぶことの意義を説いており、ただ、各論紹介順が時系列順となっているが、前半3人は古代の哲学者から始まり、ソクラテス、プラトン、アリストテレス次に近代のデカルトへと飛ぶので、詳細な時代背景を追いづらい。また、2ページにい濃縮されていることもあり、ある程度ほかの入門書を読んでからの方が、理解がしやすいと考える。さっくり各哲学者の復習したいや、各哲学者のざっくりとした解説を読んでみたいとなったら、この本おすすめします。一番最初にこの本となると、少し難しいので、ほかの入門書を読んでからぜひ手に取っていただきたい一冊です。
大学4年間の哲学が10時間で学べる【Kindle Unlimited】
このシリーズはひじょうに好きでよく読みます。また、西洋、東洋の哲学者50人の哲学が図解もちいて説明してくれております。内容は入門書とするにはかなり内が濃い気がします。上記の入門書を一読してから、各哲学者の思想をもうすこし知りたいといったかたにはオススメです。初心者が全部読もうとするとかなりキツイです。こちらも目次から自分の興味のある哲学者をえらんで読んでいく方法がオススメです。
武器になる哲学【Kindle Unlimited】
一通り、哲学の入門書を読んで一息ついてからこの本を読み始めると、また、哲学の面白さに気づけます。こちらは入門書というよりは哲学の実用書といったかんじなんでしょうか?これまで読んできた哲学の入門書で、何かが足りない、まだ、哲学の門を入門したけど、そこからの進み方がわからないという方には、道しるべになってくれる内容となっています。
さあここまで紹介してきました。哲学入門書、あなたは何から読み始めますか?わたしは今後は興味の持った哲学の古典を読んで、深堀りしていけたらいいなと思います。ここまで読んでくださりありがとうございました。