【おすすめ】4月で終了?貴志祐介先生フェア開催中? 【Kindle unlimited】

アスタロッテちゃん

貴志祐介先生の作品がKindle unlimitedで読み放題ですよ!

わたし

わーいわーい

アスタロッテちゃん

でもおそらく4月いっぱいで終了です!

わたし

ガーン(はやく読まねば)

貴志祐介先生の作品がKindle unlimitedで読み放題!貴志作品フェア開催中?

 先月から今月にかけて、貴志祐介先生の作品がKindle unlimitedで相次いで対象になりました。これは見逃せないと貴志先生の作品を先週一気に読ませていただきました。どの作品とても魅力的で、読んでいて時間を忘れて作品の世界に浸っておりました。

 そこで今回は2021年4月現在Kindle unlimited対象の貴志祐介先生の著作の紹介をしていきたいと思います。おそらく4月で、貴志先生の作品のいくつかはKindle unlimited対象から外れてしまいます。ぜひ今回紹介した貴志先生の作品で読んだことがないものがあれば、4月のうちにキープしておきましょう。Kindle unlimitedを利用していないという方はこの機会にぜひ体験してみることをおすすめします。初回30日間は無料で楽しめます。以下のバナーからどうぞ。

貴志先生珠玉の作品集

黒い家

若槻慎二は、生命保険会社の京都支社で保険金の支払い査定に忙殺されていた。ある日、顧客の家に呼び出され、期せずして子供の首吊り死体の第一発見者になってしまう。ほどなく死亡保険金が請求されるが、顧客の不審な態度から他殺を確信していた若槻は、独自調査に乗り出す。信じられない悪夢が待ち受けていることも知らずに……。恐怖の連続、桁外れのサスペンス。読者を未だ曾てない戦慄の境地へと導く衝撃のノンストップ長編。第4回日本ホラー小説大賞受賞作。

 貴志先生の作品を語るうえで欠かせない作品。「黒い家」は貴志先生が30歳まで勤めていた生命保険会社の経験をもとにホラー小説として書かれた作品です。人はここまで残酷になれるのでしょうか。物語は一本の電話から始まります。その一本の電話があんな結末へと結びついているとは、誰も想像できなかった。あの一本の電話の意味を作品の後半で知ったとき、わたしは鳥肌が止まらなくなりました。

 また、主人公が黒い家を訪問する際の異様な雰囲気描写が秀逸です。あのなんとも頭の中の恐怖心をくすぐる感覚。ぜひ本書を読んで体験していただきたいです。

 裏話としまして、貴志先生が、この作品を書きあげるのにかかった期間はなんと3か月。締め切りが近く、取材や下調べなどに使う時間がなかったため、自分の中にある情報や体験から小説を書くしかなかったという話しです。黒い家を読んだときに感じる実感をともなった恐怖、あのリアリティは貴志先生の実体験が生み出した感覚だったのです。生命保険業界怖さは人間の怖さ。それを体現した作品でした。

天使の囀り

北島早苗は、終末期医療に携わる精神科医。恋人の高梨は、病的な死恐怖症(タナトフォビア)だったが、新聞社主催のアマゾン調査隊に参加してからは、人格が異様な変容を見せ、あれほど怖れていた『死』に魅せられたように自殺してしまう。さらに、調査隊の他のメンバーも、次々と異常な方法で自殺を遂げていることがわかる。アマゾンでいったい何が起きたのか? 高梨が死の直前に残した「天使の囀りが聞こえる」という言葉は、何を意味するのか? 前人未踏の恐怖が、あなたを襲う

 物語序盤は主人公と、恋人とのメールのやり取りという形で物語が進んでいきます。アマゾンで現地調査をする恋人がある出来事をきっかけに少しずつ、文体や内容に変化が起きていく。そしてアマゾンの舞台が日本に移り、死が広がっていく描写、ひとつひとつがほんとに不気味です。途中まではホラーが苦手な方でも読めると思います。ただ、後半が・・。前半まで読んだ知り合いに後半の描写の軽いネタばれしたら、読むのをやめてしまいました。悪いことをしました・・。
 ホラー好きな方はもちろん、謎が解けていくような感覚もあるので、ミステリーが好きな方、物語の一部がアマゾンの現地調査ということで、生物が好きな方、人格の変容というポイントから、心理学や脳の話しが好きな方、アマゾンに住む現住民族に伝わる話しもあるので、民俗学が好きな方すべてにオススメです。すべてにあてはまってしまう、わたしはもうこの本の虜です。

クリムゾンの迷宮

藤木芳彦は、この世のものとは思えない異様な光景のなかで目覚めた。視界一面を、深紅色に濡れ光る奇岩の連なりが覆っている。ここはどこなんだ? 傍らに置かれた携帯用ゲーム機が、メッセージを映し出す。「火星の迷宮へようこそ。ゲームは開始された……」それは、血で血を洗う凄惨なゼロサム・ゲームの始まりだった。『黒い家』で圧倒的な評価を得た著者が、綿密な取材と斬新な着想で、日本ホラー界の新たな地平を切り拓く、傑作長編。

 

 映画SAWシリーズなどの公開が2004年であり、こちらの本のほうが初版は1999年なので、ゼロサム・ゲームが流行る前の作品であり、貴志先生の先見性が垣間見えます。内容は一昔前に流行ったゲームブックのスタイルで小説が書かれています。(左に進む場合は70ページに移動)。ゲームブックの世代ではないので、少しニュアンスが掴みにくかったですが、読んでいると、大学時代にやっていたクトゥルフ神話TRPGを思い出しました。

 この本ではゲームブック同様選択肢が与えられます。「サバイバルのアイテムを求めるものは東へ」「護身用のアイテムは西へ」「食料は南へ」「情報を求める北へ」あなたならどの選択肢を選びますか?

 この小説を読んでいて一番鳥肌がたったのは「情報を求めて北へ」むかった人たちが得る、「南に行った連中が一番ヤバい・・」 という情報とその真意がわかったときです。SAN値がびりびり減っていくのを感じました。

青の炎

櫛森秀一は湘南の高校に通う17歳。女手一つで家計を担う母と素直で明るい妹との3人暮らし。その平和な家庭に、母が10年前に別れた男、曾根が現れた。曾根は秀一の家に居座って傍若無人に振る舞い、母の体のみならず妹にまで手を出そうとする。警察も法律も家族の幸せを取り返してはくれないことを知った秀一は決意した。自らの手で曾根を葬り去ることを……。完全犯罪に挑む少年の孤独な戦い。その哀切な心象風景を精妙な筆致で描き上げた、日本ミステリー史に残る感動の名作。

 人生においては選択の連続であり、その選択をあとから悔やんでも、時間は戻ることはない、進み続けるしかない。賽は投げられたのだ。

 これほど主人公の気持ちを想い、感情移入してしまう小説はないでしょう。この本の読後感は他の貴志先生の作品の中でも一番やりきれなさが残ります。自分だったら、どうしたらだろう。あの時こうしていたら。こんな結末へは向かわなかった。

 前半はとても爽やかで、明るい描写からはじまります。作品の舞台も海の見える風光明媚な湘南・江の島界隈が舞台です。これは貴志先生も意図されていたようで、主人公が少年犯罪に挑む作品であり、どうしても読み手に辛い気持ちを強いる部分を含んでいるからせめて、舞台くらいは広びろと空の開けたさわやかな街が良いだろうとのことでした。

 ただ、その意図によって後半は、その明るさとのギャップから、とてもつらくしんどいです。もう苦しくて苦しくて、水の中でもがいているような気分になります。後半を読み進めていると、むねが苦しくなって息がしたい!したい!と、途中で休憩を挟まないと読んでいられないほどでした。あの苦しさは、家族への愛からなのか、級友との友情なのか、恋人を慕う思いから来るのか。今回読んだ貴志作品の中では一番好きかもしれません。

十三番目の人格

賀茂由香里は、人の強い感情を読みとることができるエンパスだった。その能力を活かして阪神大震災後、ボランティアで被災者の心のケアをしていた彼女は、西宮の病院に長期入院中の森谷千尋という少女に会う。由香里は、千尋の中に複数の人格が同居しているのを目のあたりにする。このあどけない少女が多重人格障害であることに胸を痛めつつ、しだいにうちとけて幾つかの人格と言葉を交わす由香里。だがやがて、十三番目の人格〈ISOLA〉の出現に、彼女は身も凍る思いがした。

 多重人格障害が主題となって物語が展開していきます。貴志先生の作品の第1作目ということもあり、今まで読んできた本の魅力の原点が詰まった作品だと読んでいて感じました。先生の作品において、よく使われる、心理学、生物学の知識、夢からくる暗示、蜘蛛を使った表現などが使われています。

 また、この作品の魅力は何といっても起承転結の結が王道ではない点でしょう。ただ、その終わり方が、作品は終わっても、作品の中の世界はまだ続いていくという気持ちにさせてくれます。読後感は最悪ですが、それがもう最高です(笑)。

貴志先生の小説のアイデアはどこから来るのか!

エンターテイメントの作り方 売れる小説はこう書く

「売れる小説」はどうやったら書けるのか、書くべきなのか……アイデア、プロット、キャラクターなど、小説を書くための必須テクニックをベストセラー作家・貴志祐介が惜しみなく伝授する、唯一無二の創作論。

 貴志作品ファンは必読の本です。「天使の囀り」「ダークゾーン」「悪の経典」「青の炎」「黒い家」「新世界より」「ISOLA」「雀蜂」「クリムゾンの迷宮」「防犯探偵・榎本シリーズ」それぞれの作品はどのような背景で書かれ、どのような手法で書かれた作品なのかが詳細にしるされています。また、小説を書くうえでの心の持ち方やどのようにはなしを構成していけばいいかも教えてくれます。

 また、貴志先生が影響をうけた作品もいくつか紹介されており、それらの本も読んでみたくなる作品ばかりです。貴志先生の作品を語るうえではかかせない一冊となっています。

著者の貴志祐介先生とはどんな方なのか?

大阪府大阪市出身。幼いころから読書に親しみ、中学生時代からミステリやSFを読み始める。1日で7冊読んだこともあったという。清風南海高等学校、京都大学経済学部卒業。大学4年生のころに投稿をはじめた。大学卒業後、朝日生命保険に入社した当初は小説を書くのを断念していたが、数年後に意欲が芽生えて執筆を再開している。1986年に第12回ハヤカワ・SFコンテストに「岸祐介」名義で応募した、後の『新世界より』の原点となる短編「凍った嘴」が佳作入選する。1987年に「夜の記憶」が早川書房『S-Fマガジン』に掲載された。

30歳の時、同僚の事故死をきっかけに自分の人生を考え、8年間勤めた朝日生命保険を退職し、執筆・投稿活動に専念する。鈴木光司『リング』を読み、「ホラーというのは、ミステリの文脈でまったく新しいものが書ける」と気づいたという。1994年に日本ホラー小説大賞が創設されると第1回から応募を続け、阪神大震災の経験を機に、1996年に『ISOLA』(『十三番目の人格 ISOLA』と改題し刊行)で第3回長編賞佳作を受賞し、同作で作家デビュー。1997年に『黒い家』で第4回大賞を受賞した。人間の欲望や狂気が呼び起こす恐怖を描いたホラー作品を発表する一方、『青の炎』では青春ミステリーを、『硝子のハンマー』にはじまる防犯探偵・榎本シリーズでは本格ミステリー。『新世界より』ではSFを発表し、幅広いジャンルを手掛けている。兵庫県西宮市在住。既婚で子供がいる[6]。創作ではクライマックスから逆算していき、まず原理を考えれば加害者や被害者が見えてくるという。

Wikipedia

 やはり目を引くのは30歳まで生命保険会社で働いていたという異色の経歴です。ただ、貴志先生は小さいときから小説については造詣が深く、幼少のころからの積み重ねがあったから、忙しい中でも小説が書くことができたとおっしゃっていたので、自分も今からでも小説が書けるかもと安易な考えはよくないですね。

 しかし、いきなり作家になるのではなく、生命保険会社に勤めていたから、「黒い家」という気迫ある作品を作り上げられたという点には注目したいです。貴志先生も一度社会経験を積むことは作家人生において重要だと、「エンターテイメントの作り方」でおっしゃっていました。それを聴くと自分も自分にしか書けない物語を作りだすことができるのではと期待してしまいます。

貴志作品を読んでほしい人はこんな人

  • ホラー、サスペンス、ミステリーが好きな人
  • 生物学が好きな人
  • 心理学が好きな人
  • 日常から離れた世界にはいりこんでみたい人

まとめ

 ここまで、いかがでしたでしょうか。貴志先生の作品は、「悪の経典」や「新世界より」などほかにも読みたい本が盛りだくさんです。Kindle unlimited対象になるのを待つか。もう待ちきれずに購入するかのどちらかですが、5月に入り次第読んでみたいと思います。

 今回もここまで読んでいただきありがとうございました。今後も、Kindle unlimitedから面白かった本や、本を読んで学んだ内容などをブログに書いていきたいと思います。

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