社会人になって数年がたちました。最近は仕事にも慣れてきて、通常業務に関してははソツなくこなせるようになってきたと思います。たぶん。。ただ、最近では通常業務だけではなく、+αを求められることも増えてきています。新人の育成、それに伴うマニュアルの更新、様々な業者間でのやり取り、他施設間でおこなう勉強会の企画運営。通常業務以外の面でのクオリティ、社会人としての知識、教養を深めていきたいと考えることが最近多くなりました。そんな中ある本を読んでこの【読む・書く・話す】とう普遍的な3つのスキルの必要性、重要性に気づくことができました。今回はその学びを記事として書いていきたいと思います。良かったら最後までお付き合いください。
20代で身につけておきたいスキルとは?
【読む、書く、話す】の3スキル
読む
ここでいう読むとは、情報をインプットする力です。そしてインプットする対象は本です。本をよむことで、あなたは歴史上の偉人達の考えを直接学ぶことができます。本というのは出版にあたっての出版社による文の校正や筆者自身の反芻がおこなわれるため、非常に洗練されており、嘘か本当かわからないようなニュースやネット記事(このブログも含まれますが、、)から得られるような情報とは比べ物にならない有益な情報が記されています。
また、古今東西の偉人たちが残した本を読むことは、その偉人たちがが人生においてどんなことで失敗し、悩んでいたのか、どういった方法やマインドでその悩みを乗り切ったのかがわかるので、自分の人生においてこれから直面するであろう問題への対策を打ち立てることができます。読むというスキルは自分の人生を形成していくうえでのヒントがつまっているというわけです。
さらに、この読む力というのはこの後の2つのスキル。書くと話すの基礎となるスキルとなります。例えば、その人の書いた文章や話し方を見ているとその人のもっているボキャブラリー、活字量がどの程度かがわかります。その活字量というのは、その人の思考速度に比例します。だからテキパキと話せる人(活字量の多い人)の説明は頭にスッと入ってきますが、もたもたと話す人(活字量の少ない人)の話しはなかなか理解しにくいというものになります。3スキルの中の基礎【読む】というスキル向上させていきたいですね。
書く
書くというのは社会のあらゆる場面で重要です。先ほどの「読む」というインプットする力から、うって変わってアウトプットする力が求められます。社会人になるとビジネス文書を書く機会も多くなるでしょう。また、プレゼンテーションがうまくいくかはそのプレゼンの原稿の出来次第になってきます。
さらに書くというアウトプットする作業は思考を磨くことにも繋がります。普段生活している中で、頭にうかんでは消えていく言葉を文章におこして、その文章を読んでもらうために洗練させていく。わたしの場合は趣味のブログをいかに楽しく読んでもらえるようにするのか、いかに自分のらしく伝えることができるのかを考えながら書いています。ただ、自分の文章を書くって非常に難しく苦しい作業です。色んな本を読んでその学びを書き起こしていくんですが、本の内容をただ書き写していくだけではそれは他人の言葉となります。自分の中に取り入れた情報を編集し、どのように文章に組み込んでいくか、どうやって自分の言葉として書いていくか考えるのか。これが思考を磨くことに繋がるのだと思います。【書く】という力もまた伸ばしていきたいスキルのひとつです。
話す
ここでいう話すとは、他者とのコミュニケーションにあたります。社会の中では周りの人といかに円滑にコミュニケーションをとれるかが求められます。自分も他人とコミュニケーションをとるというのは非常に苦手で、日々悪戦苦闘の日々です。
「話す」スキルは様々な社会生活における場面であなたを助ける力となるでしょう。相談力(上手に相談する力)、質問力、説得力、交渉力(断る力)、謝罪力、リアクション力、挨拶力(表情、動作)、雑談力。プレゼン力、書き出してみると「話す」が内包する力ってたくさんありますね。これを普段からこなせているのか、ちょっと不安になってきました。
上手に話すにはいくつか方法があります。話すうえで心がけるべきマインドセット、呼吸の仕方(丹田で呼吸する)。身体の使い方、声を出すためのストレッチ。相手の息、呼吸とあわせる。目をあわせる(アイコンタクト)などなど。これらの方法は当たり前で簡単なように見えてようにみえて、実践してみるとけっこうできないことが多いです。私の場合、目をあわすというのが非常に苦手です。しかし、その苦手を払拭し目をバチっとあわせるだけでもコミュニケーションは円滑に進むことを最近学んでいます。
読む、書く、話すの3スキルを自分の生活に応用するためには
「読む、書く、話す」のスキルはあなたの生活の中で実践することで身についていきます。わたしは、最近生活している中でこの3つのスキルを意識おり、そのおかげで人生の質があがった気がしています。今は気持ちだけです(笑)
読む
文章をただ読むのではなく、自分が引用したいという文章を探しながらを読むことを意識しています。そうすることで、文章を早く、正確に読むことができているのを感じています。また、あとになって、書く作業や、話す作業をおこなう際に、読んで引用したいと思った言葉や文献を頭の中やGooglekeepsから引っ張り出してきて、活用することで、自分の文章や会話に厚みを持たせることができるようになるのではと考えます。わたしの場合はまだまだ、上手く引用した文章を組み立てたり、話したりといったレベルには達せていませんが、今後も様々な本を読み漁り、自分の中で引用できる言葉をもっと増やしていきたいです。
書く
ブログを書いていくうえで意識しているのが自分の人格を出すことです。よく色んな方のブログを参考にしながら文章を書き起こしたりするんですが、書いていると、自分の言葉になっていないことが多くあります。そういった文章はやはり読み返してみると、うーんといった印象を持つことが多いので、筆者の伝えたいことをくみ取りながら、自分の言葉に昇華させるということを実践しています。また、自分の個人的なエピソードを加えることも、自分の個性を出せる方法です。
話す
アイコンタクトをすることを意識しています。そうしたことで、職場でのコミュニケーションが円滑になったのを感じます。加えて会話からノイズを消しました。わたしの場合、「ええっと」、「あの」といった言葉は、相手に話しかける枕言葉のように思って使ってきたんですけど、自身のない感じや、はっきりしない印象がのこってしまう場合があることから、やめました。効果はまだわかりませんが、自分の中の気持ちを自信をもって伝えることができている気がします。
読む、書く、話すを極めるマインドセットとは
完璧を求めすぎないことだと思います。最初から、この3スキルを上手に使いこなそうとするのではなく、自分はいまだ道半ばなんだと考えて、インプット、アウトプットのやり方を試行錯誤しながら進めていく。20代はその試行錯誤をする時間がたくさんあります。楽しいことに時間を使うのも20代は大切ですが、社会人としての素養を深めていくのも大切だと思うのです。
この【読む、書く、話す】の方法はどこから学んだか?
【読む・書く・話すを極める 大人の言語スキル大全】の書評
読む・書く・話すのそれぞれのスキルが体系的にまとめられており、読んでいて頭に入ってきやすい。また、本書は「大人のための読書の全技術」「大人のための書く技術」「大人のための会話の全技術」という「全技術」シリーズが、「言語スキル大全」としてまとめられたものとなっており、この本一冊で、大人に求められるスキルが網羅できるといっても過言ではないくらい、読んでいて学びの多い本でした。
さらにこの本のおすすめな点として、本の後半に付録として言語スキルを極めるためのブックリスト100冊と題しまして、著者の斎藤考さんがおすすめする本と、どうしてその本がおすすめなのかが簡潔な書評としてまとめられており、そこだけでも読む価値はあります。斎藤考先生の本の紹介のうまさ。この本を読むとこんな学びが得られるんだという実感あ読んでいて感じられ、最近はこの付録部分を参考に本の購入に走っている次第です。特にその本がkindle版電子書籍になっているか否かもしっかりと書いてある点が非常におすすめです。
【読む・書く・話すを極める・大人の言語スキル大全】から学べること
読む、書く、話すの3スキルを磨いていくうえで、どうやったら、これら3つのスキルを伸ばせるかが、具体的に書いてあるため、学ぶことが非常に多い本です。以下には私がこれは学べる!という内容をまとめてます。自分の中で見直したいリストとして作りました。
読む
引用力をつけることで、読書で得たものが自分の中に蓄積されていきます。
引用したいベストスリーをセレクトする。
それを配列する
その3つを選んだ自分というもの=自分のその作品への関わり方を意識する
書く
下記の文章を構築する際のプロセスを身につけることで小論文、企画書、評論
- 書きたいテーマ(もしくは気づき、主張)を見つける
- テーマから三つのキーコンセプト「言いたいこと」をつくる
- 三つのキーコンセプトを結び付けて文章にする
【読む・書く・話すを極める・大人の言語スキル大全】を読んでみたかった理由
最近仕事をしている中でインプットとアウトプットの必要性、重要性を強く感じる場面が増えてきていました。
また、最近読書週間がついてきたものの、アウトプットの仕方に自己流では限界を感じていた。
Kindle unlimitedで現在読むことができたので
【読む・書く・話すを極める・大人の言語スキル大全】を読んでほしい人はこんな人
読む
本をよむことの重要性がいまいちよくわからない人
読書をするけどその習慣が続かない人、
たくさんの本を読みたいけどその方法がわからない人
本を読んだけどその内容が頭に入っていない人。
本を読むことの魅力を再認識したい人。
書く
ビジネス文書の書き方がわからない人
ブログをはじめたけど、どんな文章を書いたらいいかわからない人。
話す
最近、職場でのコミュニケーションがうまくいっていないと感じる人。
【読む・書く・話すを極める・大人の言語スキル大全】を絶対に読むべき人はこんな人
20代のうちに仕事のスキルを上げていきたい人。。
仕事上のコミュニケーションに悩んでいる人
【読む・書く・話すを極める・大人の言語スキル大全】レビューまとめ
”読む・書く・話すを極める大人の言語スキル大全” 齋藤先生の書籍に読書は著者や作品の中に人格を見つけコミュニケーションをとる
— uc00 (@uc006) January 9, 2021
そういう考え方は持っていなかった、読書についての理解はまだまだなんだと痛感しました。
大人の言語スキル大全読んでる
— かのうるし (@unadenochlora) May 6, 2020
これまでの人との対話の大半をサボってきた人間なので、自分の足りない部分が少しずつ埋められていく感覚がする。
自分の周りの人達のほとんども言語スキルとか所謂コミュ力を活用しているのだけど、どこで学んできたんだろう。それとも普通に生活していれば常識なのかな
読む・書く・話すを極める 大人の言語スキル大全
— りえこ専務@老舗→時流経営3代目 (@rieko0510) December 1, 2019
大全ブーム?に飲まれてしまった感がややありますが、実際は既出の3冊の本をまとめたものだそうで、とても内容が濃いものでした
たくさんうれた大全より私は好きでした
この本は手元に置いておく予定です
https://t.co/Kn9NjHRytM
Twitterには好意的なレビューが並びます。共通しているのは読んでいて非常に学びの多い本だということですね。現代を生きる社会人にまさに必読の書といっても過言ではないのではないでしょうか。
著者の斎藤考さんはどんな方なのか?
明治大学文学部教授。東京大学法学部卒。同大学院教育学研究科博士課程を経て現職。『身体感覚を取り戻す』(NHK出版)で新潮学芸賞受賞。『声に出して読みたい日本語』(毎日出版文化賞特別賞、2002年新語・流行語大賞ベスト10、草思社)がシリーズ260万部のベストセラーになり日本語ブームをつくった。著書に『読書力』『コミュニケーション力』『古典力』(岩波新書)『理想の国語教科書』(文藝春秋)『質問力』『現代語訳学問のすすめ』(筑摩書房)『雑談力が上がる話し方』(ダイヤモンド社)等多数。TBSテレビ「情報7days ニュースキャスター」等テレビ出演多数。NHK Eテレ「にほんごであそぼ」総合指導。
おそらく、名前は知らなくても、顔をみたら、あぁこの人ね!ってなるくらい有名な方です。情報番組のコメンテーターもやってらっしゃるので、話し方やコメント力はこんな考え方からきていたんだと、この本を読んで理解できます。また、明治大学で教鞭をふるわれていることもあって、その教えている中での学びを文章の中に入れ込んだりと、ふだんの生活の中のあらゆる出来事をインプットし、そこから自分の言葉でアウトプットする、を実践されているすごいお方なんだなぁと感じます。また、国語系の知識だけでなく、歴史、心理学、様々な知識に精通されており、その知識の広さ、深さに感銘いたします。
斎藤考さんの他の著書紹介
【大人の語彙力ノート誰からも「できる!」と思われる】
【1日1ページ、読むだけで身につく日本の教養】
【読書する人だけがたどりつける場所】
先生は多数著書を執筆されており、ここでは紹介しきれないです。今回はわたしがその中でも読んでみたい本を3冊ピックアップしました。特に「読書する人だけがたどりつける場所」は一時期非常に話題になった本ですよね。読書好にとってはぜひ読んでみたい一冊です。。
今回もここまで読んでいただきありがとうございました。