こんにちは。しーざーです。今回は令和を生きぬくオンラインコミュニケーション術と題して、オンライン講座をおこなううえでのポイントをまとめていきます。
昨今猛威をふるっているコロナウイルスは仕事や生活を一変させました。際立ったのが、オンライン上の仕事や勉強の仕組みの発達です。様ざまな仕事や講座がインターネットを用いたオンラインでおこなわれるようになっています。そのような中で、オンラインにおけるコミュニケーション力、オンラインにおける発信力を求められること多くなっているのではないでしょうか?
わたしも最近オンライン講座を頼まれて実際にオンライン講座の運営、発信をおこなっています。そんな中、どのようにしたら受講者にあきずに聞いてもらえるのか、通信インフラはどうしたらよいのか。機械の操作方法はどうしたら?オンラインに適した話し方は?疑問がどんどん出てきます。今回は、そのような経験と、ある本からの学びを記事として書いていきたいと思います。良かったら最後までお付き合いください。
わたし
アスタロッテちゃん
わたし
アスタロッテちゃん
Contents
オンラインコミュニケーション極意とは
オンラインコミュニケーション術の要「伝える力」
オンラインコミュニケーションにおいて大切なのは「伝える力」です。オンラインにおいては相手に反応が見にくく、一方通行で話すということも少なくありません。そのような場合、相手が自分に何を求めているのかを考えて、しっかりと準備をしてから講義にのぞむ必要があります。実際に会って話す場合も「伝える力」重要ですが、オンラインにおいてはさらに「伝える力」がもとめられます。
では、実際にオンライン上で「伝える」場面において、何に力をいれたらよいのか。オンラインだから視覚に訴えて飽きられないようにするのがいいかというと、けしてそういうわけではございません。オンラインにおいては、映像はそこまで重要ではありません。重要なのは音声と講義内容の構成です。ラジオ番組のような形式のYouTube見たことありますか?そのような動画の場合、映像に力をいれていなくても、わかりやすく、内容がスッと頭に入ってきます。そのようなわかりやすい動画においては以下の項目を意識しているものが多い気がします。順番に見ていきましょう。
- 話の全体像を話す【MAP法】
- 話のスピードは速すぎず、遅すぎず。
話の全体像を話す【MAP法】
皆さんは会議や講義などで「この話はいつまで続くんだろう」と不安に感じたことはありませんか?そのような不安をもった状態では集中力が途切れてしまいますよね。ではどうしたらよいのか。講師は聞き手に対して、「いつまでこの話を聞くのか」「今から話す内容は全体でいうところのどの部分か」を明確に示し、講義を進めていくと聞き手の集中力は持続します。話しの全体像を話すことで、聞き手は、今からこの内容を聴くんだと、話を聞く状態にシフトします。これをしないと聞き手側は今自分は何のためにパソコンの前に座っているのだろうと感じかねません。この全体像を話し、聞き手への指針を示す方法をMAP法と呼びます。
MAP法では自分の今から話す内容を示し、それをどんなプロセスで話していくかを伝えます。また、各章どのくらいのページ数があるか提示することで、聞き手はもちろん講師側も講義内容と進行具合が把握できます。進行具合がお互いに把握できていれば、どのくらいの時間集中したらいいかも明確になります。オンライン講座においては、家でリラックスした状態で受講している受講者も多くおり、そのような受講者に集中して取り組んでもらうためには、どの部分をしっかりと聞き、いつまで集中しておくべきかを把握してもらうのは、集中力を保つうえで有効な手段といえるでしょう。
話のスピードは速すぎず、遅すぎず。
伝える力として、音声が重要なのは先述いたしました通りです。ここでは聞き手の理解度や印象に大きく影響する「話すスピード」について考えていきます。オンラインでの会話においてはどの程度の速さで話すべきかは意見がわかれるところです。YouTubeなどではかなり早口の動画もみられます。これはオンライン上での話すスピードを1.5倍程度にすることで聞き手の集中力が途切れないという理論にもとづいているようです。ただ、早口でなくても聞き取りやすく、集中しながら聴ける講義やYouTubeはありますので、早口が絶対必要かといわれると考え物です。なので、慣れないうちは話すスピードはそこまで意識せずに通常の話すスピードで落ち着いて、速すぎず、遅すぎず、伝えることに集中するという形がベストだと思います。
オンライン講座をおこなううえで知っておくべきこと
オンライン講座をおこなう際に求められる通信回線品質
絶対に切れてはいけない講師側の通信回線
講師側は有線LANが基本です。無線でおこなうと、その場所で、ほかの人がWifiを使い始めると、一人当たりで使えるデータ量が少なくなり、オンライン講座に大きな影響がでてしまう場合があります。映像が止まってしまったり、音声の品質が悪くなり聞こえづらくなったり、回線が途中で切れてしまったりといった具合です。講師側の通信に問題があると、受講者側全体への影響として波及します。特別な事情がない限り、有線LANにしていただくのを強くオススメします。ノートパソコンで有線をつなぐ箇所がないという場合も有線をつなげるHUBなどがありますので、用意していただくのがオススメです。以下にわたしの使っている、HUBをのせておきます。接続口がUSB-Cポートなので、お使いのパソコンに対応しているか確認おねがいします。
受講者側は回線が切れた場合の対策を把握
受講者側は講師側に比べると有線LANである必要はありません。ただ、事前に、オンライン講座に参加する際の使用機器(スマートフォン、パソコン)と通信インフラ(Wifi、有線LAN、4G回線)などを確認し、それぞれの通信環境だとどのような問題が起こりうるかを説明しておくと良いと思います。わたしの場合、自宅のWifiでオンライン講座を受けていた際に、いきなりWifiが切れてしまい、急遽携帯の4G回線でつなぎなおす経験をしたことがあります。Wifiや使っている通信が切れてしまった場合の代替え処置を把握してから、講義に参加するがオススメです。
オンライン講座における難易度一覧
「オンライン講座を頼まれたときに読む本」より
オンライン講座には難易度があります。わたしも含め初心者の方々にはレベル1でも大変です。一方的に何かを伝える能力が求められます。しっかりと練習し伝える力を高めて望まないと、受講者の方を退屈させてしまうことになりかねません。レベル1はやるとなれば簡単ですが、良い講座にしようと思うと、講師のスキルと準備が高いレベルで求められることになります。
レベル2、3は講師が慣れてきたら少しずつ実施していくと良いでしょう。受講者の方にも積極的に参加してもらうことで、良い講座をおこなうことができそうです。わたしの参加する勉強会でもよくこの方法がとられています。わたしが主催する勉強会では、①ウェビナー形式で講義中にチャットの方に講義の中ででた疑問をその都度書き込んでもらい、②講義後Zoomの相互通話状態で司会がチャットの内容を読み上げ質疑応答、③チャットで出た質問以外のの質疑応答。という流れをおこない、受講者側とコミュニケーションをとりながらおこなっています。
レベル4,5は講師の力も求められますが、受講者側の力も求められ、実際にやるとなると非常に難しそうです。講師、受講者がオンラインコミュニケーションに十分に慣れてきたときにレベル4以上の研修会をおこなうことができたなら非常に有意義な講座をおこなうことができるのではないでしょうか。
イヤフォンやヘッドセットは使うべき?
講師側をやるときはヘッドセットやマイク付きのイヤフォンを付けるのをよくおすすめされます。理由は声がクリアに届くからだそうです。確かにヘッドセットを付けてオンラインですることで、相手の声もよく聞こえますし、自の声も相手に届けやすくなります。
ただ、私個人としてはヘッドセットやイヤフォンを手放しに推奨するのはどうかと考えています。理由をあげますと受講者の発したノイズが耳を直撃することtと、自分が話しているときに耳にノイズが細かに入ってくるのがとても気になってしまうのです。もちろん受講者側の設定をミュートにすれば解決しますが、双方向で話をするときにはそれらの音を拾ってしまいます。
マイクが使えるは伝えるという点から見ても非常に有用です。講師の方の好みもありますので、ヘッドセットが好きな人はヘッドセット。ヘッドセットやイヤフォンのノイズが気になる方には卓上マイクをおすすめしています。卓上マイクであれば、耳にノイズの直撃を避けれますし、自分の声をクリアに届けることが可能になります。以下はわたしが使っているマイクです。好みにあわせて使い分けてみてくださいね。
受講者側にカメラがなくても良い?
講義レベルの1∼2であれば受講者側にはカメラは必要なくても良いでしょう。聞き手から、講師側へのアクションはほとんどありません。しかし、レベル3以上になってくるとカメラは必要になってくると思います。やはり双方向のコミュニケーションをはかるうえでは、相手の顔が見えるにこしたことはありません。レベル3以上の講座を受講する場合でPCカメラが使えない場合などは後付けのカメラを使えば、双方向のやり取りができますので、購入の余地はあるかと思います。
オンラインコミュニケーションの極意をどこから学んだか
【オンライン講座を頼まれたときに読む本】の書評
内容は初心者~中級者向け。はじめてオンライン講座をする人にとっては、読む価値のある本です。わたしもこの本を参考にオンライン講座の準備をさせていただきました。また講座をおこなううえでの心構えや、聞き手に対する心づかいなど学ぶべきところが多くあり、読んでいてとても意義のある充実した時間でした。また、筆者の方が実際におこなったオンライン講習などでの具体的事例ものせていただいており、より実践的な事柄もつかむことができます。
【オンライン講座を頼まれたときに読む本】から学べること
- オンラインコミュニケーションにおける必要な要素。「印象」「伝える力」「聞く力」
- オンライン講座をおこなううえでの設備、環境の整え方
- オンライン講座をおこなった中で見える実際の事例
【オンライン講座を頼まれたときに読む本】を読んでみたかった理由
冒頭にも書きましたが、オンライン講座を企画、運営していく中で、この方法であっているのか、講座を受けてくれている人に対して、うまく伝えられているのかが、不安になっている中この本に出合いました。タイトルがまさに自分にターゲティングされたものだったので、思わず手に取って最後まで読みこませていただきました。
【オンライン講座を頼まれたときに読む本】読んでほしい人はこんな人
- オンライン講座を頼まれた人
- これからオンライン講座をやりたい人
- オンライン講座の基礎知識をつけたい人
- 実際にオンライン講座をやっているが壁にぶつかっている人
- オンラインにおけるコミュニケーション力を付けたい人
- オンライン講座の設備を整えたいが、どのようにしたらいいかわからない人
【オンライン講座を頼まれたときに読む本】レビューまとめ
ある人
ある人
ある人
オンラインの入門書として評価の高い一方で、すでにオンライン講座の経験がある方には少し物足りないといった意見もあります。わたし個人の意見としましては、入門書としてオンライン講座において知りたいことが網羅されています。また、経験のある方にとっても天竺さんのオンライン講座への取り組み方や姿勢は学ぶことが多い内容だと考えています。
著者の天笠敦さんとはどんな方なのか?
人事コンサルタントとして活躍の傍ら、「テレワークの魔の手」「オンライン講座のコツ」「年上部下のマネジメント」「技術者の転職ホントの話」などコラムを多数連載されています。Zoomの使いかたやオンラインにおける講義方法などをいちはやく発信されており、時代の先をいく先駆者であるという印象です。
天笠敦の他の著書の紹介
転職を10回した人材コンサルタント
経験に基づく超実践ノウハウを満載
技術者も転職する時代になりましたが、初めての転職は誰もが不安に思うものです。
例えば、以下のような疑問を思い浮かべるでしょう。
・人材紹介会社にしかない「非公開求人」とは何?
・人材エージェントに頼ってもいいの?
・職務経歴書は全経歴を書くの?
・「TOEIC450点」は履歴書に書かない方がいい?
・一般社員なのに「マネジャー」と書いても大丈夫?
・ヘッドハンティングされるにはどうすればいい?
・「ハローワーク」って役に立たないの?
・中途採用面接のよくある失敗パターンは?
本書にはこれらの答えが載っているほか、転職活動をうまく乗り切るノウハウをぎっしり詰め込んでいます。
筆者は、1000枚の履歴書・職務経歴書を書き、100回の中途採用面接を受け、10回の転職を経験した“転職エバンジェリスト”です。現在は、経験を生かして転職・就職の相談を受ける社団法人を立ち上げ、ノウハウを相談者にフィードバックしています。さらに、人事コンサルタントとしても活動しています。
経験豊富な筆者から見れば、初めて転職活動をする人はもったいないことや、勘違いによる不利な行動をしているそうです。「未経験ならしょうがない」とも言えますが、中途採用の面接官は経験豊富な人たちばかり。「未経験だからしょうがない」は通用しないと思ったほうがいいでしょう。
「転職したいと思っている人」にも、「いつかは転職したいと思っている人」にも、本書は必ず役立ちます。その日が来たときのために、予習と思って読んでおくのもお勧めです。
天笠さんの人事コンサルタントとしての経験がフルに詰まった本です。また技術系職の転職にフォーカスしており、ターゲット層が明確になっていることから、技術者のかたとってはまさに必読の書なのではないでしょうか。転職の本あ世にやまほどありますが、しっかりとターゲット層をしぼって、本を売り出しているあたりさすがだなと思います。
今回もここまで読んでいただきありがとうございます。オンラインコミュニケーションにおける心得を少しでもつかんでいただけましたら、幸いです。また、「オンライン講座を頼まれたときに読む本」も非常におすすめです。ぜひ読んでみてくださいね。今後も皆さんに役立つ情報を発信していけるように研鑽を積んでいこうと思います。ありがとうございました。